TOP / DIRECTION'S EYE / ジャポニカイサム帳
当初8000字の物語を書いた阪本勇に、若原瑞昌はジャポニカ学習帳を叩き付けた。あたかも肉体の限界まで体重を落として戦うボクサーのように、極限まで文字数を切り詰めては指示を受け、書き直しては切り詰める様はあたかも矢吹丈と丹下段平のごとく。ジャポニカ学習帳という四角いリング上で戦う二人のライバルは力石徹ならぬ小学生! 打つべし! 打つべし!
写真家。大阪生まれ、現在東京在住。作家活動と並行し、雑誌や広告などコマーシャル分野でも活躍中。冊子『GOTANDA Hendrix』(Planetary Photobooks刊)が、海外のサイトで紹介されたり、私家版写真集『昼光ジャズ』がエストニア『Tallinn Photo Month』にて日本代表の一冊として紹介されるなど、近年、海外での評価も高まりつつある。本連載以外にも小説の連載も抱えており、エッセイなどの依頼も多く、執筆活動の幅も広がっている。また、幼少期から続けている貼り絵を中心とした絵画の個展も成功し、美術評論家からの期待も高い。今後、最も動向が注目されるアーティストの一人である。第26回写真『ひとつぼ展』、2008年 『塩竈写真フェスティバル・フォトグラフィカ賞』など受賞歴多数。
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