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皆倉亮 Ryo Kaikura
Nippon! KOGEI #5
日本の工芸品(KOGEI)を約10回にわたり紹介する連載です。今回ご紹介するのは、箱根寄木細工。神奈川県西部の箱根や小田原地方においてつくられている200年程の歴史を持つ工芸品です。
材料に全国各地の樹木や雑木、さらに倒木して土に埋まり、数百年が経過して微妙な色合いがついた埋もれ木などを使用して、日本の伝統文様である、縞(シマ)、市松、紗綾型(サヤガタ)、麻の葉、マス、矢羽根、青海波(セイカイハ)などを木で寄せて表現。
これは、色の違う木を組み合わせて模様を作り装飾する、いわば装飾技術のひとつ。江戸時代後期に畑宿の石川仁兵衛が、静岡から学び帰って考案したと伝えられています。
毎年正月に開催される箱根駅伝では、往路優勝チームに寄木細工で作られたトロフィーが授与されています。