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Good morning yukon : Whitehorse
2003年の7月、写真家・宮澤聡は初めてカナダのバンクーバーに降り立った。全長900km、16日間をかけて壮大なYukon Riverを下るために。
whitehorseにぼくとヒロがはじめて降り立ったのは、2003年7月の始め。空港で、NYから来ているSeijiと合流。そして、Hide on jeckell guesthouseに向かった。ここは、いわゆるバックパッカー向けのユースホステルみたいな宿だが、割と綺麗で、ペンションぽい所。大体25カナダドルぐらいだったと思うが、それでも、ここら辺では安いほうです。
ここはドイツ人の夫婦が経営していて、泊まり客もいろんな人種がいた。日本人も多かっ た。庭ではバーベキューし放題で、もちろんキッチンも使い放題、なんと庭にはジャグジー付き露天風呂もあり、アットホームな宿だったので居心地がよかっ た。ただ、残念なことに今はないと思われる。最後に経営者夫婦と話した時にここを売りたいと話していたから、今ネット検索してもcontactできないと ころを察すると、すでに売り飛ばされてしまったのだろう~、と残念に思います。
さて、これから川下りの食料などいろいろ買い出しをするのに、supermarketが町の反対側にあり、歩くとけっこう遠い! 反対側と言っても人口約23,000人の町だから、町自体は小さい。あんまり町に人が歩いてない! みんなどこ にいるんだ? ちょっとゴーストタウンぽい。スーパーに行けば人はそれなりにいた。そこでちょっとした事件が起きた。ぼくが、万引きで事情聴取を受けたの だ! するわけないだろ~! 全部調べてみなよ~! そしたら店長らしきやつが、さっきチョコレート持ってたろ? それどうした? だって! チョコレート盗むぐらいなら、現金盗むわ! まあ、容疑は晴れた。
あとで気がついたのだけど、ぼくの外見に問題があった。スーパーの周りをよく見ると、イ ヌイット人たちが沢山いる。昼から酒を飲んでいる人もいれば、なにもしない人たちが、もしかすると万引きなどしているのかもしれない。dragをしている かのような目つきの人もいる。ぼくの外見が似ていたらしい(このころ、ぼくは、髪の毛は伸び放題! ヒゲも伸び放題!)! しかし、ぼくは、よくいろんな人種と間違えられる。あるときは、メキシカン。あるときは、イヌイット。あるときは、妹の結婚式でグアムにいったとき、自分のおやじからチャモロ人と間違 えられた(これは、究極だったな~)! さすがに、白人、黒人には間違えられないけどね!
あとで聞いた話だと、彼らは政府からお金が支給されているので、働かなくても生活ができる。と言うことらしく、確かなことはわからないが、一応、政府からの支給は民族保護らしい? 白人が彼らの土地を奪い取ったと言う自責の念があるのかもしれない。
スーパーで食料を買い、スタンドでストーブにガソリンを詰め、川の上にいる間、自給自足をするためにつり道具を買い、最低carmacksまで食料を持たせなくてはならない! 最後何日か食料が尽きてヒモジイ思いもしたくないし、かといって船にはキャパがあるので、上限なしに積めるわけでもない! 節約しながらの旅。
ちなみにぼくたちはカヌーではなく、シーカヤックを選択した! カ ヌーの方が物は、たくさん積めるが、基本カヌーは、2人で。カヤックは1人(2人乗りもあるが、でかいし、重い!)。いろいろ考えたが、基本ぼくたちは、 自分の行きたいところに行きたい! 自分の曲がりたい方に曲がりたいと言う自己中心的な人間なので、値段が高くても、一人一隻にした! あと見た目シーカヤックの方が、かっこいいし!